吟遊詩人社の三月の活動

 ご無沙汰しています。今日は早ひな祭りの日です。男の子しかいない我が家で、子育て期終了とともに私のために買い求めた立ち雛様を箱から出し、桃の花といっしょに飾りました。大震災後の昨年はお雛様を飾る気分ではなかったのでしょう。久しぶりに優しいお顔と再会でき、ほっとしました。

 一昨日ようやく夙川沿いの梅の花の香りを嗅ぎました。マスクをはずしてゆっくり息を吸い込み、白梅や紅梅の傍を行きつ戻りつ。風が吹いて香りが動くのを待つのも楽しいひとときでした。

 ちょうど大きな橙色の夕日が沈む時刻でした。子どものころの三月の夕方を思い出しました。日が長くなると外で遊ぶことができる時間も長くなり、まだみんなの温もりが残るままごとの茣蓙を巻いて持ち帰るときに見た夕日がこんな暖かい色だったなあなど思いながら帰りました。

 

3月11日(月)

<3・11神戸からの祈り>

第1部~集まろう。灯そう、届けよう~

三宮 マルイ前 17:00~18:15

 *避難者からのアピール

 *キャンドル点灯

 *歌 ゴスペル

 *詩の朗読 「祈り」 望月逸子

 *みんなで歌おう 「花」

 

第2部~交流しよう、皆で考えよう~

三宮勤労会館308号室 18:30~20:50

 *福島の被災者とスカイプ交流

 *講演とお話~福島の語り絵師 渡辺智教氏

 *「禁じられた大地・フクシマ」上映

  (原発事故後の福島に住む人々に焦点を当てたドキュメンタリー映画です。1・17の日

  観る機会がありましたが、感動的な映画でした。)

 

 ♪どうぞお買い物のついでに、三宮マルイ前にお立ち寄りください。♪

 

 今回は、バッハの「無伴奏チェロ組曲 ハ短調 サラバンド」にのせて朗読させていただきます。(チェロ演奏 ミッシャ・マイスキー)詩には神戸と東北、二つの大震災が出てきます。そんな重いテーマでもバッハは大きく受け止めてくれました。途中で音が優しく変化する箇所があります。不思議とそこから始まる詩の節を読む声が柔らかくなるのです。何度読み返してもそうなります。

 300年前に生まれ225年前に亡くなられたバッハに導かれて、鎮魂の詩が詠めるご縁に感謝しています。当日良いお天気になりますように。